“消える”全中大会 
ハンドボールの“聖地“は代替大会に期待

ハンドボールのほかに、2027年度以降全国大会を取りやめるのは、水泳、体操、新体操、ソフトボール男子、相撲、スキー、スケート、アイスホッケーで、廃止の基準は、原則として全国約1万校の中学校での部活動設置率が20%を下回る競技ということです。

日本中学校体育連盟は、廃止の理由について、少子化で生徒数が減少し続けていることや大会運営に関わる教員の負担軽減などを挙げていて、「改革を進めなければ、全中大会を開催し続けていくことが難しい」としています。

教員として働きながらチームの監督も務める女性は…

矢巾中学 女性監督:「平日もだし、土日も。ハンドボールに費やす時間は長いですね。私は歳も歳なのでそれが当たり前でやってきた」

こうした声に富山県ハンドボール協会は…。

富山県ハンドボール協会中浦悟理事長:「(教員が部員を)見てあげられる時間がないということなので、協会員として資格を持った人たちがそこに少しずつ穴埋めしていけるようになっていけば、子供たちの面倒は先生と一緒に足りないところを補ってサポートしていける」

一方で、富山県ハンドボール協会は、“全中大会”に替わる新たな大会の実現に期待を寄せます。

富山県ハンドボール協会中浦悟理事長:「全中としては無くなっても中学生が活躍できる大会が代わりにできれば、それに対して協力していくということはできますので、もしそうなったときは、どんな風にできるのかこれから練っていきたい」