当時高校生だった実の娘に性的暴行を加えたとして準強姦の罪に問われている父親が16日の初公判で無罪を主張しました。「何度傷つければ気が済むのか」父親からの被害を訴えてきた娘が心境を語りました。

テレビの画面を静かに見つめていたのは、これまで実の父親からの性被害を実名で訴えてきた福山里帆さん(24)です。
福山里帆さん
「何回傷つければ気がすむんだろうって。そうやって何回も傷つけるんだって。結局そうやって私が言われたら傷つくのわかるだろうし」

準強姦の罪に問われているのは黒部市の無職、大門広治被告(53)です。
起訴状などによりますと、大門被告は2016年8月ごろ、当時高校生だった里帆さんに対し、抵抗できない状態と知りながら性的暴行を加えたとされています。

16日富山地裁で行われた初公判で、大門被告は実の娘との性行為をは認めた一方、「逆らえない状態ではなかった」と起訴内容を一部否認。弁護側は準強姦の罪に当たらないと無罪を主張しました。