Facebookで「伊藤」と名乗る女からメッセージが来たのをきっかけに「副業でネットショップを開設し経営がうまくいっている」などと巧みなもうけ話で、40代の男性が1090万円をだまし取られる事件がありました。

詐欺の被害にあったのは、富山市に住む40代の男性です。

男性は、去年10月下旬、Facebookで「伊藤」と名乗る女からメッセージを受けたことをきっかけに、LINEで連絡を取り合うようになりました。

「伊藤」を名乗る女は「副業でネットショップを開設し経営がうまくいっている」「何のリスクもないよ、安心してください」などと男性を巧みに誘い、ネットショップの副業を勧めました。

“ネットショップ”で販売する商品の仕入れ代金は後払いで、商品が売れれば、その都度、担当者から指定された口座に仕入れ代金を振り込み、販売価格と仕入れ価格の差額が自分の利益になると説明されたといいます。

去年11月初旬、男性は、「伊藤」の勧めるインターネットサイトに登録し、実際にゴルフ用品などのネットショップを開設します。

そして「伊藤」から、サイト上で商品が売れたら、指定口座にその仕入れ代金を振り込むよう指示され、およそ2か月間で、総額1090万円を、20回にわたり振り込みました。

その後、“担当者”から「あなたのショップが凍結された」「解除するための保証金が必要」などと言われ、ことし1月中旬にかけて保証金を振り込んだところ、金融機関から詐欺の疑いがあると言われ、警察に届け出ました。