このカモシカ「ご長寿」だった!?

辻准教授によると、カモシカは年齢を重ねていくと「眼下腺」が大きくなるため、このカモシカは、かなりの高齢とみられるということです。

石巻専修大学理工学部 辻大和准教授:
「自然界でこれほど大きな眼下腺を持つおじいさん、おばあさんという個体はなかなか少ないことを考えると、珍しいのかもしれない」

盛岡市動物公園のニホンカモシカ担当の伊藤博信さんによると、野生のカモシカの寿命は地域差があるが、およそ15年で、今回のカモシカのように眼下腺が大きくなっているものは、少なくとも10年以上生きているのでは、ということでした。

カモシカが現れた登米市の近所の人は、普通のカモシカをしばしば目撃するが、四つ目に見えるカモシカは見かけたことがないといいます。

住民:
「(カモシカは)しょっちゅう見ますよ。自分の畑を荒らされるんだもの」

突然現れた四つ目に見えるカモシカは、そのまま山の中に消えていったということです。

カモシカは、めったに人に危害を加えることはありませんが、もし現れた場合は、静かに見守ってほしいということです。