瓶の確保、鍵を握るのは「リサイクル」だった

一ノ蔵 鈴木整社長:
「11月12月の出荷分が一番大きいが、その時に瓶が十分に確保できるのか、特定の色の瓶(の確保は)まだ万全という状況にはなっていない」

先行きが不透明な状況にどう対応するか?

小笠原悠記者:
「これからお酒が詰められる一升瓶です。リサイクルして使われるということでラベルの剥がされた跡などが見て分かります」

鍵を握るのが「リサイクル」。一升瓶は、洗浄して繰り返し使うことができるのです。一ノ蔵でも、最近は出荷の8割ほどがリサイクル瓶だということです。飲食店などで出た空き瓶を販売元の酒店が引き取りリサイクルに回します。

仙台駅前の「櫻井商店」では1本5円で飲食店から空き瓶を買い取っています。

櫻井商店営業担当 岡本千鶴子さん:
「皆さん協力的で毎回一升瓶を回収している。リサイクルできるものはリサイクルした方がいいと思う」

一ノ蔵 鈴木整社長:
「(一升瓶は)非常に優れた再利用可能な容器、ぜひ特に飲食店で一升瓶を空けてもらって、瓶の色は一部変わるが、中身は一生懸命つくったお酒なのでお楽しみいただければと」

米どころ宮城が誇る、自慢の日本酒。酒造メーカーは解決策を模索しながら「変わらない味」を届けようと酒造りに励んでいます。

宮城の酒蔵にも影響が出ている「一升瓶不足」。一升瓶は、瓶メーカーが製造する新瓶とリサイクル瓶があります。VTRで紹介した仙台駅前の酒店「櫻井商店」では飲食店だけでなく、一般客からも空き瓶を回収しています。(※すべての酒店で対応しているわけではないので、一升瓶の回収を希望する場合は最寄りの酒店などに確認を)お酒を美味しく飲んで瓶を「循環する」ことが、一升瓶不足解消の一助になります。