治療当日。
CTのモニターを見ながら背中に針を刺し、副腎にできた腫瘍を目指します。針の先からラジオ波とよばれる電流を流して腫瘍を焼き切ります。体への負担も最小限。
全身麻酔ではなく、鎮静剤で眠っているだけです。
手術スタッフ:
「血が止まるまでお待ちくださいね」
東北大学病院・放射線診断科 高瀬圭教授:
「右副腎腺腫の目的の場所に刺さって、おそらく上手く焼けたのではないかと思います」
治療の翌日には普通の生活を送ることができます。
看護師:
「血圧測ります。128の91ですね」
東北大学病院・放射線診断科 高瀬圭教授:
「下が少し高いですけど、上は正常になりました。まずは順調だと思います」
高瀬教授は今後、各地の病院にこの治療法を広めたいと考えています。

東北大学病院・放射線診断科 高瀬圭教授:
「この治療法が世の中に知られるようになって、多くの方が体に優しい治療で根治して笑顔に生活できるようになることができれば。それを願っている」