25年前、8歳の息子を交通事故で亡くした女性は、今も悲しみを抱えながら被害の根絶に向けて活動しています。想像を絶する苦痛、そして、事故の後に生まれた妹は、兄に会えぬまま24歳となりました。交通事故根絶へ、遺族の思いと覚悟を2回シリーズでお伝えします。
【後編】「会えなかった兄」事故の7か月後に生まれた妹の葛藤と決断

11月、仙台市内で「生命(いのち)のメッセージ展」という企画展が開かれました。会場に並んだのは、犯罪や事故に遭い命を落とした人たちの写真や思い出の品、家族からのメッセージです。

その中に、ピースをしてあどけない表情を見せる男の子の写真がありました。佐藤翔樹くん8歳です。25年前の2000年7月7日、登校中に交通事故に遭い亡くなりました。母・佐藤早織さん(56)。朝に見送った翔樹くんの最後の姿が今でも忘れられません。







