東日本大震災で被災した鮮魚店などが、共同で運営してきた宮城県にある「気仙沼さかなの駅」が1月15日に営業を終了します。震災発生直後から11年にわたり被災地の生活を支えてきたさかなの駅、閉店を惜しむ声が聞かれる中、施設内で店を営む人たちのこれまで、そして今の思いを取材しました。
■鮮度が違う!気仙沼さかなの駅
店の声:
「ビンチョウはいかがですか。今切り落とした部分です」
新鮮な魚介類、威勢のいい声。買い物客でにぎわう店内。「気仙沼さかなの駅」は、鮮魚店や青果店、それに酒店などが共同で運営する施設です。

気仙沼港に水揚げされた魚はもちろん、肉・野菜なども安価で販売し地元の人に愛されています。
買い物客:
「いつも来てるから。直接、市場から買い上げてきているから鮮度が違う」

見事な包丁さばきをみせるのは、さかなの駅の鮮魚店、平塚商店を営む平塚一信さんです。
さかなの駅オープン当初から店を出していて、毎朝、新鮮な魚をさばいています。この日もビンチョウマグロに丁寧に包丁を入れていました。

1965年に先代が創業した平塚商店はかつて、気仙沼港に近い水産物流通センターに店を構えていました。