返納後の生活を支える「カーシェア」の取り組みとは…
宮城県石巻市三ツ股の復興住宅の住民らでつくる「三ツ股カーシェア会」
平均年齢76歳、会員は33人でほとんどの人は車を運転しません。

買い物や通院などで車が必要なときは、会の「ボランティアドライバー」が車の運転をします。
この日は、ドライバーが車を運転しない会員を乗せてお出かけです。

前に座る伊勢邦子さん(79)と浅野よしえさん(90)はすでに免許証を自主返納済み。
カーシェア会の存在が返納の後押しになりました。
4年前免許返納 浅野よしえさん:
「86歳のときにカーシェア会の人に言われ自分では返納したくなかったが年だと思って返納した」

去年免許返納 伊勢邦子さん:
「カーシェア会に入っていましたから」
「車は頼めばいつでも乗れるというのがあるから」

30分ほどで目的地の道の駅「上品の郷」に到着。
6人は彼岸用の花などの買い物を済ませました。

カーシェア会メンバー:
「お花と餅を買いました」
「ほんと助かっているの私ら運転できないから助かっています色々と」
「カーシェアがあると便利ですよ」

免許返納した浅野さん:
「ぼたもちはどこでも売っているけどここのはおいしいのよ」「カーシェアがあるからね免許返納しても心配ないわけ」

震災後に始まったこの取り組みは石巻市内などの県内13の地区のほか県外にも広がりをみせています。

日本カーシェアリング協会 山下知晃さん:
「免許を返納したまたは免許の返納を控えている方が会に入会して実際に免許を返納する形が多い」
「こういった活動が近くにあることで免許返納の後押しになっていると感じる」