生産者は収入アップ”次世代”へ期待も
消費者には苦しいコメの値上がり。一方で生産者にとっては追い風となっています。加美町の農事組合法人「KAMIX(かみっくす)」の代表、近田利樹さん。35ヘクタールで主食用米を生産していますが、厳しい経営が続いてきたと話します。
KAMIX 近田利樹代表:
「よくぞ今まで耐え抜いてきたと。いま実際田んぼをつくっている人たちみんなに言えること。お金だけ追い求めてきらたらやってこられなかった。誰しも」

米価の値上がりで収入は1.6倍に。生産者からすれば手取りが増えようやく明るい兆しが見えてきた状況に、近田さんは今の価格が続けば若い世代にもコメ作りを託せると考えています。
KAMIX 近田利樹代表:
「その主食を我々がつくっているという喜びを感じながらこれからも生産していく。これから先の世代がそのことを感じられるような時代をつくっていってほしいと思うし」

いま、おコメが「高い」といわれていますが、5キロ4000円だとしてもお茶碗いっぱいにすると60円前後となる計算です。3食食べても180円です。今までが安すぎたとの声もありますが、毎日食べる主食だからこそ値上げの影響は大きいと言えます。これまでは当たり前だった「おコメ」。令和のコメ騒動をきっかけに、その将来について真剣に考えていく必要があります。