「備蓄米」で価格は落ち着く?

宮城大学 大泉一貫名誉教授:
「備蓄米の放出によって価格が落ち着くかどうかは少々疑問に思っている。もし落ち着かせるとしたならば、昨年の8月くらいにもう既に放出したほうがよかったと思っている。今の値上げの背景は、基本的にコメ不足という思惑があるから。ところが、昨年8月であるとするのであれば、新米が大量に出てくる時期であるのでそれに合わせて備蓄米を放出しておけば不足感は出なかったと思う。今は、コメの流通が減って民間備蓄が減っていくので不足感が業界全体に蔓延している」

専門家が指摘したように去年の時点で、備蓄米の放出を求める声は出ていましたが政府は応じませんでした。「新米が出回れば落ち着く」などと説明していましたが結局、価格高騰が続き対応は後手にまわった格好です。今、備蓄米を放出しても一時的な改善にしかならないとの見方が出ています。

そして、今回の問題で忘れてはならないのが、日本が半世紀に渡り続けてきたコメをめぐる政策です。