地震計を使った地震速報の「限界」
細かい揺れを調べる地震計は、全国1800か所に設置。気象庁は、そのデータからマグニチュードを計算します。しかし、この数字は「速報値」のようなもの。地震があまりにも大きいと実際とのズレが生じるといいます。

東北大学大学院理学研究科 太田雄策教授:
「ものすごく地震の規模が大きくなると地震の揺れが長くなってくる。すごくゆっくりとした動きになる。それがゆえに地震の規模を過小評価してしまう」
2011年3月11日。地震の規模が過小評価されたことで、さらなる事態を招きました。

当時の放送 大久保悠tbcアナウンサー(2011年3月11日):
「予想される高さ宮城県、津波の到達予想時刻15時、予想される波の高さは6メートルとなっています」

津波の予想高を当初6メートルと発表(※その後10m以上に更新)。しかし、震災の津波は、石巻市鮎川の観測所で高さ8.6メートル以上。実際には10メートルを超える津波が各地を襲っていました。14年前の震災では、巨大地震に対する地震速報の「限界」を露呈した格好となりました。