間もなくやって来るクリスマスの定番といえばケーキですが、母と娘が営む長野市のケーキ店では、二人の思いが込められたケーキが作られています。
家族の経験を通して生まれたという特別なケーキとは…


フルーツ盛りだくさんの誕生日ケーキに、ふわふわのシフォンケーキ。

「赤ちゃんも安心して召し上がれます」

これらは、食物アレルギーに悩む人など誰もが安心して食べられるように素材に配慮して作られています。

長野市の善光寺の北側、上松の住宅街にある「てんしのけーき」。

ケーキ作りには、パティシエールの母袋風実(もたい・ふみ)さんの経験が反映されていました。


母袋風実さん:
「私と弟がアレルギーやアトピー体質だったことがきっかけで」


幼少期からアトピー性皮膚炎を患い、きょうだい3人とも添加物の入ったものを口にすると全身に湿疹が出たと言います。

母親 母袋京子さん:
「(きょうだい)3人ともそれなりにひどかったのでアトピーが。何とかしなきゃいけないっていう」

この店のオーナーで母親の京子さんが食事に気を遣う姿を見て育った風実さん。

お菓子作りが好きになり、作ったものを京子さんの職場で配るなどしているうちに、将来はケーキ屋さんで働きたいと考えるようになりました。