厳しい労働環境などから、小中学校の教員のなり手不足が指摘されていますが、教育の現場には、苦労の一方で確かな喜びもあるといいます。

教員の魅力を子どもたちに伝えようと、あるプロジェクトが始まりました。

畠山竜太郎教諭:
「しんどいです。朝から、今日一日終わったようなもんですよね、これで。もうあとやっといて…みたいな」

佐久市の東(ひがし)小学校が、8月から月に一度行っている「憧れプロジェクト」。

子どもたちに夢や目標に向かって頑張るお手本にしてもらい、同時に教員の魅力も伝えようと、先生自身が熱中している趣味や特技を披露します。

今回のプロジェクトの主役は、4年2組の担任、畠山竜太郎(はたけやまりゅうたろう)先生。

(ダンクシュート決めて盛り上がる)

教務主任を務めるベテラン教師には、子どもたちに伝えたいメッセージがありました。

ようやく朝日が昇り始めた午前6時半。

毎朝、この時間から畠山さんの一日が始まります。

記者:
「この時間に来ないと片付かない仕事がけっこうあったりするんですか」
畠山教諭:
「たまっちゃってるので、こういうのとか、テスト(の採点)とかあるので。これをこれからできるところまでやります」

佐久市出身。

高校時代の恩師から勧められてこの道を志し、大学を卒業してから48歳の今に至るまで、教員生活も20年以上が経ちました。

畠山教諭:
「辛いときの方が多いかもしれない。でもどの仕事もそうだと思うんですけどね。そういう気持ちみたいのを持つときもあるし、1年間やっていてその一瞬ですかね。「あぁこの子たちもう大丈夫だわ」とか、そういう瞬間に立ち会えるっていうところは、嬉しいなって思いますけどね」