諏訪神社は、江戸時代のはじめに上塚原(かみつかばら)地区に移されてから400年以上が経ちます。

小林さん:「諏訪に諏訪大社がありますけど諏訪までお参りに行けない人でもすぐ近くでお参りできるようにここに分社ですね」
祀られるのは、建御名方命(たけみなかたのみこと)、健康をつかさどる神様です。

小林さん:「私のご先祖様の神主さんも多分写っていると思うんですけど、(住民が)灯ろうの寄付をしたときに写真を撮ったもののようですね。昭和17年」
神社は、今も昔も、地域の人の支えで守られています。
祭りの前の週、最後の準備に神社を訪れたのは、区長の今井文雄(ふみお)さん。
十日夜などの祭りの運営をはじめ、掃除、修繕などの維持管理も、区民が担っています。
「神社費ということで30万ですか(区費全体の)予算額は347万ですから1割弱くらいですね」
神社の管理費は区費として、上塚原地区に住む180世帯すべてから集めています。
維持管理にはお金も労力もかかります。
「上塚原には諏訪神社何かの行事といえばお宮で数多くやりそれは物心ついたころからのことでしたよね。縁の下とか遊び場として親しみがあるってことで。私たちはだんだん年配になってきて色々苦労もありますけどね維持管理していますけどね」

小規模な神社には、寺が行う葬式などのように安定して収入を得られる機会がありません。
氏子や参拝者の減少、担い手の確保も課題で、諏訪神社の神主を継ぐ小林さんもほかに市内12の神社をかけもっていますが、神職だけでは生計をたてられません。