氏子や参拝者、収入の減少、後継者不足など課題を抱え放置される神社が増えているといいます。

こうした中、16代目の神主を継ごうとする男性がいます。

この仕事を選んだ理由とは。

12日、佐久市塚原(つかばら)の諏訪神社で地域に古くから伝わる祭り、十日夜(とおかんや)が行われました。


藁を地面にたたきつけてモグラなどの害獣を追い払い、五穀豊穣を願います。

神に願うために欠かせないのが、神主の存在です。


参列者の罪や穢(けが)れを払う祝詞(のりと)をあげるのは小林卓也(こばやし・たくや)さん36歳。

いずれ、父・史人(ふみと)さんの後を継ぎ、16代目の神主を務めます。


小林卓也さん:「都会にいくと人とのつながりが薄くて。私も東京に大学時代住んでいたが、寂しさやそういうものがあった。自分の地元では人とのつながりがしっかりある。挨拶もするしお隣さん同士顔も知っているし、声もかけあうし、という地域の在り方を維持したいという気持ちもあった」