上田市の企業が農業の課題解決に向け、ドローンを使ったあるシステムの開発に取り組んでいます。
国の委託研究にも採択されている国内最先端の取り組みとは。
上空を飛行するドローン。
飛んでいるのは、収穫期を迎えたブドウ畑の上です。
ドローンはまっすぐ飛んで来ると空中で一旦止まり、その後、まっすぐ戻っていきます。

農薬を散布する様子はみられません。
一体、何を目的に飛んでいるのでしょうか?
ドローンの担当者に話を聞くと…
マリモ電子工業 尾関竣哉(としや)さん:
Qドローンを飛ばす目的は?
「こちらのドローンはこのワイナリーにやってくる鳥を追い払うために飛ばしています」

上田市のマリモ電子工業では、ドローンを使って鳥を追い払うシステムの開発に向け、2021年から実験を行っています。
マリモ電子工業 尾関竣哉(としや)さん:
「全国的に野生の動物による農業被害は深刻な問題で、今までいろいろな追い払いの手法が開発されてきているが、なかなか決定打になるものがありません」

県によりますと2022年度の県内の野生鳥獣による農林業への被害額は、速報値でおよそ7億3,000万円。
県も対策をしているものの、2022年度は増加に転じるなど、高止まりの傾向にあります。















