金原攸さん:
「息子は外国の生活が長かったが、盆踊りは好きで唄はうろ覚えだが歌っていた」

灯ろうは会場の中心に設けられたやぐらの周りに飾られます。


地区で前の年に亡くなった人を悼む灯ろうが今年は17基、集まりました。

地区の住民たちが灯ろうが飾られたやぐらの周りを踊ります。

夜が明け始めた午前5時ごろ、祭りはいよいよクライマックスに。

未明から降り出した雨の中、新盆を迎えた家族が灯ろうを手に、列を作って近くの寺院に向かいます。

すると、踊り子たちは盆踊りが終わってしまうのを惜しみ、行列の行く手を阻みます。

祭りの見せ場の1つです。

午前6時半。

寺院の広場に到着すると御嶽行者(おんたけぎょうじゃ)が、先祖を供養する儀式を行い、灯ろうに火がつけられました。


金原攸さん:
「これで魂を送るということもあるが、ちょっともったいないなとも思うし、実際に(息子が)いなくて残念だけど、これでよかったのかなと。盆も無事に終わってよかったと思う」

地域の人々がそれぞれに思いを馳せた4日間、伝統の祭りはこれからも続きます。