およそ500年の歴史を誇り、2022年にユネスコの無形文化遺産に登録された阿南町の「新野(にいの)の盆踊り」。
先祖の供養も兼ねて夜通し行われる盆踊りを、今年、特別な思いで迎えた男性がいます。
亡き息子に捧げる夏を取材しました。
阿南町で14日から17日の朝まで行われた「新野(にいの)の盆踊り」。

室町時代からおよそ500年続く国の重要無形民俗文化財で、2022年、全国各地の「風流踊(ふりゅうおどり)」の一つとして、ユネスコ(国連教育科学文化機関)=の無形文化遺産にも登録されました。
笛や太鼓などの楽器を使わず、人の声だけで踊りが進められる素朴な盆踊りです。
愛知から:
「しっとりした踊りでさっきからずっと見とれながらシャッター切る回数がどんどん増えている」
最終日の17日は、住民のほか、帰省中の家族や観光客などおよそ200人が踊りあかしました。
子ども:
「お父さんに教えてもらって扇子はちょっと難しかったけど手をたたく踊りは楽しかった」
4日間にわたって夜の9時から朝の6時まで夜通し行われる新野の盆踊り。

前年に家族が亡くなり、新盆(しんぼん)を迎える家庭が灯ろうをあげる風習があります。
金原攸(かなはらおさむ)さん83歳。
20年以上、盆踊りのための灯ろうを作っています。
金原攸さん:
「遠くから見るときれいだな」
金原さんも今年、新盆を迎えました。















