

「記録上では歴代で一番かもしれませんがレース展開を諸々考慮すると手放しに満足できない」
「内容を見てみるとまだまだ伸びしろが残ったんじゃないか」

口にするのは反省点ばかり、
決しておごることのない謙虚さは、どこから生まれているのでしょうか。
吉岡大翔選手。
数々の高校記録を塗り替え、高校生歴代最速ランナーとして目覚ましい活躍を見せています。

幼いころから大の負けず嫌いだったという吉岡選手。
小学6年生のときに本格的に競技を始めました。
SBCがはじめて取材したのは中学3年生の時。
この年の都道府県対抗男子駅伝で区間新記録をマークし、注目を集めました。
学校の成績も優秀で地元の進学校の受験を考えたこともありましたが、陸上で一番になりたい、その思いで進む道を決めてきました。

「全国1位を高校、大学、一般でもとっていって、世界で戦える選手になりたいなと思っています」

佐久長聖高校に入学すると毎日早朝から練習に励むなど、日本一厳しいとも言われる寮生活を送りながら才能が開花。
エース、そしてキャプテンとしてチームを引っ張った今シーズンは、高校生ながらU20世界選手権の5000メートルに出場し、7位入賞を果たします。
さらに11月には5000メートルで従来の記録を8秒以上更新する日本高校記録をマーク!
文字通り最速最強の高校生ランナーとなりました。