6日からクマの目撃情報が相次いでいる飯田市。7日は住宅の敷地内にある畑にクマが出没し果物やクリが食べられました。


住民が撮影した写真。3本の木の向こうにクマの姿が確認できます。

住民:「ポポーの木の下で黒いものが動いていたので見てみたらクマだった」

「ポポー」は北アメリカ原産の濃厚な甘さが特徴の果物で「森のカスタード」とも呼ばれています。


飯田市上郷黒田で7日午前8時ごろ、住民が「家の横にある畑にクマがいる」と警察に通報しました。住民の家は野底山森林公園の近く。6日から周辺でクマの目撃が相次いでいる地域です。



警察が駆けつけ車のクラクションを鳴らすと、クマは山の方へ立ち去ったということです。


住民:「今まで見たこともなかったし、畑にも来たこともなかったので、うちに出るとは思わなかった」

住民が見かけた時は、クリなどを食べていたということです。クマは体長1メートルほどの成獣で警察では、同じ個体とみています。


クマの目撃が相次いでいることを受け、市は13日に予定されていた「風越山トレイルマラソン」の中止を決めました。


1925年に始まったとされる歴史ある大会ですが、クマ出没による中止は初めてで、市では今後全国からエントリーしている378人に中止を知らせるということです。