ノーベル生理学・医学賞に選ばれた大阪大学の坂口志文特任教授。「研究の同志」と称えた妻とともに会見に臨みました。
今年のノーベル生理学・医学賞にアメリカの2人の研究者とともに選ばれた大阪大学の坂口志文特任教授(74)。けさ、キャンパスに出勤した際は、職員らが拍手で出迎えました。
坂口特任教授らは、過剰な免疫反応を抑える「制御性T細胞」を発見し、リウマチや1型糖尿病・がん治療などへの応用が期待されています。
一躍“時の人”となった坂口特任教授。きょう午後には、大学の招へい教員で、「研究の同志」と称えた妻・教子さんと共に会見を行いました。
大阪大学 坂口志文 特任教授
「(Q.妻に最初にかけた言葉は?)今回の受賞ですか?『きたで』っていうことですね。(Q.どういうパートナー?)同じ課題を理解して何とか解決しようと。研究だけじゃないけれども、生きていくうえでの同志でありましょう」
妻・坂口教子 招へい教員
「(Q.どういうパートナー?)職場って苦しいことも、いろんな人間関係も、対外的なことも、いっぱいいろいろ問題って起こってくるじゃないですか。そういうのを1人じゃなくて、2人で対処してきた。そういう意味での同志っていうことだと思います」
大阪大学 坂口志文 特任教授
「(Q.教子さんに対する今の気持ちは?)家内にですか。長年一緒にやってきましたので、いつも感謝しております。これ言わないと怒られます」
一方、滋賀県長浜市にある坂口特任教授の母校も、お祝いムードが漂っています。
坂口特任教授の母校 長浜北高校の生徒
「同じ出身なら同じもの食べて過ごしてるのに、そんなすごい人がいるんだなと感動した。いろんな進路を実現するために後押ししてもらっている、背中を押してもらっているような気持ちになれました」
2013年に母校で講演を行った坂口特任教授。そのときに書いたサインには…
長浜北高校 大森文子 校長
「『素心』ですね。平静の心がけとか、平静の思いということですから。一つ一つ丁寧に研究を積み重ねられる方のようでしたので、そういうお心持ちが書かれているのかなと」
長浜市は今後、坂口特任教授を名誉市民とすることも検討しているということです。
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