レンタカー事業などを行う長野市のトヨタレンタリース長野が、このほど長野市と佐久市で、電動キックボードの貸し出しに関する実証事業を始めました。

トヨタレンタリース長野を傘下に持つユーグループによりますと、実証事業は、電動キックボードのシェアサービスを展開する東京のBRJと、あいおいニッセイ同和損害保険と共同で行うもので、トヨタレンタリース長野の長野店と、佐久店に、BRJの電動キックボード「TOCKLE(トックル)」の2輪タイプ2台と、3輪タイプ3台の合わせて5台ずつを配備して、貸し出します。

実証事業は、10月1日から12月31日までの予定で、貸し出し事業の収益性などを検証することにしています。

対象は16歳以上で、運転免許は必要ありませんが、利用するには、TOCKLEのアプリに会員登録することが必要で、料金は30分ごとに300円です。

出典:ユーグループ広報資料


導入された電動キックボードには、GPSの位置情報を使って、歩行者が集まるエリアや交通事故のリスクが高いエリアなど、あらかじめ設定したエリアに入ると自動で走行を停止させることが出来る「ジオフェンシング機能」が搭載されていて、例えば長野市では善光寺の参道や、繁華街の権堂アーケードなどが設定されているということです。

電動キックボードは、5日の深夜に川崎市の東急田園都市線で起きた、列車の衝突脱線事故で、運転見合わせにより帰宅が困難になった人たちが、一斉にレンタルを利用したことでも注目を集めました。