8人が犠牲となった「松本サリン事件」から31年となり現場には献花台が設けられ住民などが犠牲者を悼みました。遺族は「悲劇を伝えていってほしい」と話しています。
1994年6月27日の深夜、松本市北深志の住宅街で発生した松本サリン事件。
オウム真理教の幹部が教団施設に関する裁判を妨害するため裁判所の職員宿舎を狙って猛毒のサリンを噴霧しました。

8人が死亡し、およそ600人が重軽症を負った世界で初めて市街地が標的となった化学テロでした。
事件から31年となり、現場近くの公園には、周辺の町会の役員たちによって献花台が設けられました。
後藤芳孝さん:「いろんな気持ちを持った人が去年と同じように来てくれることでこの事件が継承されて亡くなった方への慰霊も続いてほしいです」

献花台は、現場近くに住む後藤芳孝さんの提案で2024年から設置が始められました。

後藤芳孝さん:「直接事件を知っている者はあと10年、20年経てば消えてしまいますので、事件を直接知らない方たちがどのように継承していくか。こういうことをしていることがつながっていくと思います」