相次ぐ遭難 夏山登山は遭難者が過去最多

県警によりますと、県内で今年の発生件数は9月1日時点で224件で、23年に比べ26件増加しました。死亡した人は12人増え36人。特に目立つのが、60歳以上の登山者の遭難で全体の4割余りを占めています。

このうち、夏山シーズンを見ると、7月から8月末までに発生した山岳遭難は116件で、遭難した人は過去10年で最多の125人に上りました。

今年の夏山では、下山中に疲労で、行動ができなくなるケースが目立ちます。
そして、道に迷っての遭難も増加しています。

道に迷っての遭難 経験浅く引き返せず

道に迷い救助された男性が当時の状況を語りました。

登山歴は?
遭難者:「始めたばっかりだった」

いわゆる初アルプスですか?
遭難者:「そうですね、3つくらい山に登った程度です」

初アルプスで道に迷い…その時の行動は

男性は今年6月、中央アルプスの千畳敷から入山。木曽駒ヶ岳を経由して下山する際に道に迷い、霧と残雪で行動不能になりました。

なぜ遭難したのか?
遭難者:「今回行ったコースは誰かが前回行っている記録を見て、それをまねして行った、(通ったルートを)そのまま戻れば良かったんですけど結構な崖で、そこをまた登るのは大変だなと思ったので別のルートを通った、体感的には何時間も歩いている感じだった」