なぜ、くしに目をつけたのでしょうか?

下島聡社長:
「弟の奥様が出産をした時に髪の毛がパサついてしまうという悩みを抱えていた時に、たまたま社内で『めっきをくしにしてどうなの?』って試した試作品があって、『こんな派手なくしは売れないよね』って感覚だったんですけど、それを実際に手に取って使ってみたら『やたら髪の毛がスムーズになるぞ』となって作ってきたのがスタートです」


めっき加工を施すことで、表面の摩擦が抑えられくし通りもなめらかに。

さらに、静電気もおきにくいということです。

人気のくしは、ある効果をもたらしています。

訪ねたのは、駒ケ根市役所で、ふるさと納税のとりまとめを担当している企画振興課。

市では2023年度、ふるさと納税の寄付金額が、およそ7億4200万円で過去最高を記録!


そのうち「ラブクロム」が4割ほどの2億9000万円を占めていて、民間のふるさと納税サイトでは、返礼品ランキングの上位に名を連ねています。

市企画振興課 氣賀澤和也さん:
「このラブクロムシリーズは、おととしの11月から(返礼品に)追加されて、それによって年々ふるさと納税の実績も伸びていて、駒ヶ根市の企業の技術力や発想力、アイデアによって市民の生活が助けられている状況なので、非常にありがたいと感じています」

ふるさと納税の増加にも貢献!

この状況について改めて下島社長に話を聞きました。


塚田理研工業 下島聡社長:
「こんなに反響があると僕らも思っていなかったので、ふるさと納税という形で貢献できたことはすごくうれしいですし、水のきれいさと空気のきれいさ、僕らのふるさとの自然の恩恵のおかげで、我々はこの技術を培えていると思っているので、メイドイン駒ヶ根が世界で通用できる商品を作っていけるのではないかと思う」