台風19号災害で大きな被害を受けた長野市のリンゴ畑。この6年で再建へと歩みを進め、新しい農業のかたちを模索する農園を取材しました。

2019年の台風19号災害で被害を受けた長野市赤沼地区。

この地で、フルーツの生産や販売などを行っているフルプロ農園は、およそ15ヘクタールでリンゴなどを栽培しています。

代表の徳永さんは、100年続く農家の4代目。24歳の時、農家を継いで、栽培にさらに力を入れようとしているときに被災しました。

フルプロ農園代表 徳永虎千代さん:「本当にその時は、今と変わらない思いで農業経営を続けていたんですけど、これだけ大きな被害だったので、私たちも畑も、泥まみれですし、リンゴも全てダメになってしまう。倉庫に保管していた果物も物も全て泥まみれになってしまって、出荷不能という惨状とか被害金額とかは、本当に1億円近い被害金額をみると、もう農業は続けていけないなって、その当時は思っていました」