ポケットに手を入れたら「爪がバキッと」
熊本大学病院の福島聡教授です。6年前、白血病になり抗がん剤治療を受けました。

その時、思わぬ経験をしたのです。
熊本大学病院 皮膚科 福島聡教授「僕が一番嫌だったのが、ポケットにすっと手を入れて小銭を出そうとした時に繊維に引っかかって、ばきっと爪が割れた」
福島教授によりますと、抗がん剤はがん細胞の増殖を止める薬が多く、がん細胞以外に「増殖が早い細胞」も攻撃するよう設計されているため、髪が抜けたり、爪が弱くなったりするといいます。

福島教授は、ネイルで爪をケアすることで生活でのストレスを軽減できるのではと考え、研究を始めました。
その結果、闘病で爪の変形が強い人ほど、ネイルによって生活の質が向上することが分かったのです。

福島教授「皮膚科の教授で、がんサバイバーである自分に何ができるかと考えた時に、その1つとして爪のケアを始めてみようと」
サロンは、12月に美容院内から外来診療棟に場所を移し、現在の週1日から2日(火・水曜日)に営業日を拡大するということです。
福島教授は「爪だけでなく他の美容療法にも広げていきたい」と展望を語りました。









