ただ、急な子どもの高熱など、救急車を呼ぶべきかどうか分からない・・そんな時は

記者「#8000の相談はこちらで受付られていて、夜間になると多くの電話が鳴り響きます」
熊本県子ども医療電話「#8000」
看護師や助産師などが子どもの症状を電話で聞き取りながらアドバイスします。

相談の様子「日赤にはまだ小児科の先生がおられますから12時までおられます」
本来、救急車を呼ぶ必要があるのにためらってしまう、そんなケースの見逃しを防ぐ役割があります。
県医療政策課 武藤桜子主事「119番通報をすすめた割合も0.3%ありますので、迷った時は一度相談頂いて、背中を押して頂くというのもひとつの方法としてある」
熊本県は、昨年度から#7119という15歳以上の人向けの救急相談ダイヤルも設置しました。

#8000と#7119という2つのシャープダイヤルは逼迫する救急の現場を守る一助になるかもしれません。
救急車の要請は、全国でも増加傾向で、中には有料化に踏み切った自治体もあります。茨城県は去年12月から、県内全域で緊急性が認められない場合は、一部の大きな病院で「選定療養費」を徴収する仕組みを取り入れています。

「選定療養費」とは、紹介状を持たずに大きな病院を受診する際に請求されるもので、この取り組みの効果で救急搬送の件数が8%減少したということです。
2024年6月~8月:3万8689件
2025年6月~8月:3万5419件

三重県松阪市でも、去年6月から救急医療を担う市内3つの病院で、入院が不要と判断された人から「選定療養費」を徴収する取り組みをはじめています。ここでは、入院が不要と病院が判断した場合、患者に7700円の費用負担を求めています。