こちらは新学期を迎えるごとに教職員が校長に提出する「不祥事根絶宣言書」です。
学校ごとに少しずつ異なるところはあるそうですが、大まかな内容は同じで「飲酒運転をしない」「体罰をしない」などの他、「生徒との私的なやりとりを原則禁止する」という内容もあります。
このルールを破り、教え子に不適切なショートメールを送ったとして、熊本県教育委員会が昨日(10月6日)、30歳の男性教諭を停職6か月の懲戒処分にしました。
処分を受けたのは、球磨教育事務所管内の中学校に勤務する30歳の男性教諭です。
県教委によりますと、この教諭は、1年ほど前から断続的にショートメールを使って教え子の女子中学生と私的なやりとりをし、9月4日には性行為の経験を尋ねたほか、性的な関係を持つことを誘う内容のメッセージを送っていました。
この結果、中学生は現在も登校できない状況が続いています。
県教委の聞き取りに教諭は「女子生徒に対する性的な思いがあった」と話しているということです。
県教委は今回の処分について「生徒がわいせつ被害を受けるなどの犯罪行為は行われていない」などを理由に「免職はできないと判断した」としています。
停職期間が終われば、制度上は同じ学校の教壇に再び立つことが可能で、県教委は「そうなる可能性もゼロではなく、今後検討することになる」としています。