「ウニ」「このわた」と併せて、日本三大珍味と言われている「カラスミ」作りが天草市で最盛期を迎えていて、年末に向けての準備が始まっています。


つやのある、濃い山吹色のカラスミ。
天草市の牛深地域で作られる年末の贈答用として人気の珍味です。

ボラの卵を塩漬けにして乾燥させたもので、江戸時代に長崎から伝わったと言われています。


70年近くカラスミ作りをしている井上勇商店では、今、多くのカラスミが天日干しされています。


卵の袋を破くと品質や価格に影響するため、従業員は乾き具合を確かめながら丁寧に裏返していました。
およそ30日間、天日干しで自然乾燥させようやく完成です。


井上勇商店  井上 卓 専務
「ボラの卵が脂が適度にのっていて、いつも以上に艶が良いのが出来上がってきているのかなと思います」


これから年末の贈答用として出荷のピークを迎えます。