会社を継ぎ、元受刑者の支援活動へ

中溝さんは出所後、不動産管理会社を営む母親に頼み込み、会社を継ぐことで刑務所に戻ることはなくなりました。しかし、誰も頼れない元受刑者も多いことから、支援する会社「カオサポート博多」を設立。企業と協力し、従業員を希望する事業所と元受刑者をマッチングする活動などに取り組んでいます。
この日の講演で中溝さんは、集まった保護司や支援団体の関係者に対してこのように呼びかけました。
中溝さん「皆さんの力が絶対に必要なんです。元受刑者と人として接してあげてください。そうすれば、必ずその思いは元受刑者に届きます」
再犯を防ぐためには
元受刑者に対する社会の目が厳しい中、社会全体で出所した後の住まいや就労の機会を支援することで元受刑者の孤立を防ぎ、犯罪被害も減らすことができると中溝さんは訴えています。
中溝さんが代表を務める「カオサポート博多」では、支援を求めたい元受刑者の人やそうした人を支援したい個人や企業に参加を呼び掛けています。
【「カオサポート博多」の連絡先】092-409-9990