物価高騰などの影響もあり、ますます需要が高まっているリユース市場。その現場を取材しました。
年度末のリユースショップは大忙し

年度末の3月29日。
熊本県熊本市にある家電や工具などを中心に取り扱うリユースショップでは商品のほとんどが不要品を買い取ったもので、魅力はその価格です。
客「安いです。発電機も安い」
客「新品である必要がないものが安く手に入るから 何か掘り出し物はないかなと」
例えば、2020年式のドラム式洗濯機は最新モデルの半額以下となる9万円台。2022年式の炊飯器は最新モデルの3分の1以下、8000円台となっています。

安さが売りのリユース業界はこの時期が繁忙期です。
リサイクルマート麻生田店 西亜梨沙さん
「今の時期は引っ越しシーズンということもあって、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ・ガスコンロ・テレビ・エアコンなどの生活用品が多く売れています」
新生活に向けて…

大阪から熊本の大学に進学する女性は、一人暮らしで必要な物を探しに家族でやってきました。
大学に進学する女性「新品を買うより安いし、リユース品の方がいいかな」
母「思った以上にきれいですしね」

女性「これ買おうかな。焼ければ何でもいいのでこれにしました」
1290円のオーブントースターをお買い上げです。
「売り場が空く」ほど売れている!?
ここ数年、リユース品の人気が高まっています。
リサイクルマート麻生田店 西亜梨沙さん
「去年の場合は2月上旬からピークが続く状態。売り場が空いてしまうくらい売れていた」

リユース業界などの専門誌「リサイクル通信」の調査ではおととしの市場規模は約2兆9000億円となっていて、集計を始めた2009年以降13年連続で増加。
2030年には4兆円規模になるという予測も出ています。