設備はオール電化 5年がかりの超促成栽培

上寺いちご園を運営するのは、九州電力。オール電化の栽培設備などで、イチゴの早期栽培に取り組んでいます。

上寺いちご園(九州電力)栽培責任者 田川直さん「イチゴは12月から4月、5月にかけて市場に出回ります。夏場はほとんど出荷されません。その分、単価が高く設定されます。ですので、ここを狙って10月から単価が高い時期に、多く出荷するのがこの超促成栽培です」

イチゴといえば冬から春にかけて旬を迎えますが、ケーキ店などからは、1年を通して需要があるのが現状です。

これまで栽培が難しかった時期にもイチゴを栽培・出荷しようと、5年前から始まった取り組みですが、課題もあります。

設備コストは1.5倍

RKB 本田奈也花アナウンサー「設備コストは一般的なイチゴ農家と比べてどうですか?」

上寺いちご園(九州電力)栽培責任者 田川直さん「導入される設備の条件にもよりますけど、設備コストはだいたい一般的な栽培の1.5倍ぐらいです」

RKB 本田奈也花アナウンサー「電気の方がお得な部分もありますか?」

上寺いちご園(九州電力)栽培責任者 田川直さん「電気も高くはなっていますけど、CO2削減の効果、カーボンニュートラルに寄与できると考えています」

早期出荷で、閑散期のいちごの需要に応えようとするこの取り組み。新たな販路開拓につながるのか、注目されます。