玩具市場が拡大しているもう一つの要因が「インバウンド需要」です。

カワダ福岡支店 松本智子係長「日本はアニメ大国・キャラクター大国と言われているので、数多くのキャラクター玩具が出ているんです。幅広いキャラクターが海外で人気になっていて、こういった商品はコンパクトなので、お土産需要としても大変人気が出ていて注目されています」

また、こちらは100種類の職業体験ができる「イーピコ」です。「体感型」のおもちゃも今年のトレンドになっています。

そして、毎年人気が高いのは「のりもの玩具」です。「見ると幸せになる」と言われている新幹線・ドクターイエロー。今年6月に老朽化による引退が発表されると、メーカーには問い合わせが殺到したということです。

増田屋コーポレーション 小森利一さん「ドクターイエローの引退が発表されて、商品も販売が急上昇し、一時期品切れすることにもなりました。JR東海の監修を受けて、窓の形とかきちんと正しく作って発売します」

クリスマスまであと3か月。年間売り上げの4分の1を占める年末商戦に向け、バイヤーたちも熱い視線を送っていました。

国内の玩具市場が昨年度、過去最高を更新し、初めて1兆円を超えた要因は、ポケモンカードゲームに代表される「カードゲーム・トレーディングカード」やプラモデルやフィギュアなどの「ホビー」が売上げを伸ばしたことが大きいようです。

いずれも、キダルトやインバウンドに人気の高い商品分野なのが特徴です。