瀬戸内海沿岸は、国内でも山火事が多発する地域です。広島県でも、今回の江田島市のような大規模な山火事が発生しています。

平成以降で最も大きな規模となったのは、2004年に現在の尾道市・生口島で発生した山火事です。

当時のレポート
「大きな火があがっています。警察から下がるように指示が出ました。次々と、山のふもとまで火が迫っています」

2月14日の夕方に発生した山火事は、強風にあおられて一気に燃え広がります。

当時の住民
「最悪でしょう。春一番で」

火は、住宅までわずか数十メートルまで迫りました。

当時のレポート
「先ほどから強い風にあおられて、時折、火の粉が住宅街の中を通り過ぎていきます。焦げ臭いにおいもします」

火が消し止められたのは、出火から8日後…。島の面積のおよそ1割にあたる390ヘクタールが焼けました。大規模な山火事の発生は、空気が乾燥する冬場や春先だけではありません。