
安倍昌彦 さん
― 2位・3位で指名するなら
「1人…。うーむ。ことし、広陵高校(広島)の同期のピッチャーですばらしいい左ピッチャーが2人いるんです。明治大学の 石原勇輝 投手と、大阪商業大学の 高太一 投手。2人とも高校時代はエースじゃなかった。エースは今、カープにいる 河野佳 投手ですね。この2人のどっちを取るかだな。明治大学の石原くんかな」

― 2位でいますかね?
「ウェーバー方式だからカープはちょっと後の方でしょ、リーグ2位だから。それがちょっと痛いんだな。2巡目の頭ぐらいのところでもっていかれちゃうかも、左だし。左はお値段が高いです。ちょっとそういう心配あるんですけども、石原投手の場合は、“クロスファイヤー” 。左ピッチャーしか投げられないクロスファイヤーと、あとチェンジアップっていう魔球がある」

「高太一 投手も同じようなクロスファイヤー、すばらしいクロスファイヤー、すばらしい角度のあるボールを持っているうえにカーブがある。あとフォークボールがある。どっちも捨てがたい」
― スカウトの腕の見せ所、下位指名で獲るなら?
「下位で獲りたいとすると、ぼくだったら 新井貴浩 監督の現役時代みたいな選手ですね。ぴったんこのがいるんですよ、ことし。大学生なんですけど、三重の皇学館大学っていう、伊勢神宮の中にあって、そもそもは神主さんを養成する大学なんです。そこに 村田怜音 選手っていう1メートル98センチ・100キロ、右投右打、ファースト・サードもできる。外野も守れる。打てば、センター方向に見えなくなるほど飛ばせるっていうパワーもある」

球団の未来を左右するドラフト会議。ことしも数々のドラマが生まれるのか。このあと、ついに始まります。
ドラフト評論家 安倍昌彦 さん
「ことしのドラフトでカープの向こう5年が決まります」