石田充 アナウンサー
ビハインドの展開で “勝利の方程式”・矢崎拓也 が、CS初登板。

天谷宗一郎 さん
盤石のリレーでした。
石田充 アナウンサー
1イニングを「0」で抑えると、8回は、最優秀中継ぎ・島内颯太郎 が、これもビハインドでマウンドに上がります。

天谷宗一郎 さん
最優秀中継ぎっていうのが、いい自信になっています。本当にバッターに向かっていっていました。
石田充 アナウンサー
そのウラです。先頭・デビッドソンが東からフォアボール。
天谷宗一郎 さん
この試合、2個目でした。

石田充 アナウンサー
そして、すぐさま代走・羽月隆太郎 を送ります。さらに代打・矢野雅哉 。

天谷宗一郎 さん
難しいボールですけど、本当に矢野選手の気持ちを感じたバントですね。
石田充 アナウンサー
1アウト・2塁とチャンスを作り、ここで1番にかえって菊池。その初球でした。

天谷宗一郎 さん
何度見ても鳥肌が立つんですけども、走った羽月隆太郎もすごいですけれども、このデータを渡したスコアラー、そしてこの指示を与えた首脳陣、全てが重なってできた盗塁です。
石田充 アナウンサー
その後、菊池涼介。スクイズで同点に追いつきます。

天谷宗一郎 さん
何としても1点取るぞというサインですけれども、この緊迫した場面で決めるのはさすがです。
石田充 アナウンサー
このイニングは、ノーヒットで同点(2-2)に追いつきました。

9回は、栗林良吏 が、マウンドへ。ただ不運なヒットもあって、1アウト・2塁というピンチを招きます。外野へのフライで1つアウトをとりますが、ランナーが3塁へ進みます。
ピンチが続きました。ここで勝負強い大和をサードゴロに打ち取りました。2対2のまま、ゲームは延長戦に突入します。
10回、6番手でマウンドに上がったのが、今シーズン、一度も中継ぎがなかった九里亜蓮 でした。

天谷宗一郎 さん
以前は中継ぎをしていたので、心配はなかったと思うんですけれども、やっぱり違った緊張感はあったと思います。1塁戦へのゴロを自ら捕って、ベースを踏みに行く姿に気迫を感じます。

石田充 アナウンサー
イニングをまたいだ11回、先頭の山本にツーベースヒットを打たれ、ノーアウト・2塁。大ピンチです。ここでDeNAは手堅く送りバントでランナーを3塁に進めます。続くバッターの蝦名をショートフライに打ち取ります。
天谷宗一郎 さん
これ、バッターを泳がせているんですけれども、その前にインサイドにしっかりと攻めているんです。だからこそ、奥行きがより効いてくる、すばらしい配球だったんじゃないかなと思います。九里投手も投げ切りました。

石田充 アナウンサー
そして、2アウト・3塁で7番手でターリーが、マウンドへ。左バッター・林を三振に仕留めてガッツポーズ。リリーフ陣は無失点でした。

直後の11回ウラ、CS、第7代4番という 堂林翔太 。

天谷宗一郎 さん
この日、ここまでノーヒットだったんです。くやしさをしっかりと抑えて冷静に打席に入れているんですよね。あの緩いカーブに対してうまく間を使って対応してきました。ナイスバッティング(2塁打)です。
石田充 アナウンサー
そして、代打は、田中広輔 だったんですが、送りバントに失敗し、3塁フォースアウト。続く、坂倉将吾の当たりはセカンドへ。牧がじゃっかんはじいている間に2アウト・3塁・1塁となります。
そして、この日はベンチスタートだったという 秋山翔吾 が打席へ。

天谷宗一郎 さん
ゾーンに入ってきたチェンジアップにうまく対応しています。
石田充 アナウンサー
センターへ舞い上がった打球は、その頭上を越えてサヨナラヒットになりました。

大事な初戦、まさに激闘、死闘を制して、秋山のバットでカープがサヨナラ勝ちを収めました。

広島 3X-2 DeNA(勝 ターリー、負 ウェンデルケン)