「その子の命が終わるまで、最後まで飼い飼うことができるか考えて、飼ってもらいたい」

広島県は、正しい動物愛護の知識を講習会などを通じて伝えながら、個人譲渡を増やすための取り組みを進めています。

もともと飼っているイヌとの相性を確かめようと、尾道市からやってきた家族もいました。8月のオープン初日から3週連続でセンターを訪れているそうです。1匹ずつ向き合いながら譲渡を受けたいといいます。

尾道市から
「飼えなくて手放してしまうイヌがいるのであれば、帰る環境がある家で迎え入れてあげたい。何かしら助けてあげられる命があれば」

江田島市に住む男性は、直感を信じて、生後2か月のイヌを引き取りました。

江田島市から
「アパートに住んでいたが、実家に帰ってきた。イヌが飼える環境もある。いろいろな場所を散歩したい」

譲渡を受けることは、新しい家族ができること。散歩や食事などの時間や経済的な余裕、病気やけがのことも考えなくてはなりません。

8月、センターで県が譲渡したのはイヌが12頭、ネコが7頭とまだ多くありません。広島県は、動物愛護の大切さを多くの人に知ってもらい、個人への譲渡率を目標に近づけたい考えです。(2030年:26% 2019年度:9%)

広島県動物愛護センターの所長は「飼うことに大きな責任はあるが、飼うメリットもたくさんある。講習会などで体験談などを紹介できたら」と話しています。

そんな中、広島県動物愛護センターからイヌを引き取った家族に会いにいきました。