コロナ禍によって家に滞在する時間が増え、ペットを飼い始めた人も多いそうです。一方で、引き取り手のいないイヌやネコもいます。動物たちの引き取り手を見つけようと、広島県の動物愛護センターが生まれ変わったということで、取材しています。
8月にリニューアルオープンした「広島県動物愛護センター」。多くの人に気軽に訪れてもらおうと、「土日・祝日」に開館しています。土曜日は広島県が、日曜日と祝日は民間の動物愛護団体が運営しています。

この日、開かれたのは、譲渡会です。新しい施設では、イヌとネコの部屋を分けて、スペースにゆとりを持たせました。自分にあった動物に出会える機会を提供することが狙いです。
前の広島県動物愛護センターは、1980年4月に開所しました。イヌとネコが、次々に運ばれていきます。
職員
「家でかわいがられていたイヌだと思う。近寄ると、寄ってくる」

当初、施設では年間およそ2万頭が殺処分され、処分数が全国ワーストの年もありました。その後、動物愛護団体が、イヌ・ネコの引き取りを始めたことがきっかけで大幅に減少しました。いまでは、病気からの回復が見込めないなどの場合は、やむを得ず安楽死させていますが「事実上、殺処分のない状態」となっています。
一方、2023年3月までに、広島県のセンターで収容されたのは、年間で1273頭と依然として多い状況が続いています。このうち、大半を占めていたのは、「野良犬や野良猫」でした。
広島県動物愛護センター 柳本慎治 所長
「なぜ増えるかと言ったら、(イヌ・ネコを)捨てる人がいる。▽(不妊)手術して屋内で飼わない、▽マイクロチップをつけていない、▽野良犬・猫にエサを与えないなどしていかないといけない」




































