8月2日(土)攻守に輝く末包 森下 完投

久々にマツダスタジアムでのデーゲームでとなった中日とのカード第2戦。この日の先発は、今シーズン、7勝を挙げている 森下暢仁 。2回にはノーアウト・ランナー2塁・1塁とピンチを迎えますが、6番・宇佐見を空振り三振に仕留めると、続くバッターを連続でフライに打ち取り、3アウト。序盤のピンチを切り抜けます。

打線は、そのウラの攻撃。デビッドソンが、中日先発・高橋宏斗からこの試合、チーム初のヒット。

さらに4試合ぶりにスタメンの 會澤翼 が、2ベースヒットで2アウト・ランナー3塁・2塁と先制のチャンスを作り、打席には直近5試合で3ホーマー右の大砲・末包。「きのうは得点圏でやられていたので1打席目からやり返すことができた」とタイムリーヒット。幸先よく先制します。

その末包、守備でも魅せます。3回、ライト前に落ちるかという当たりを気迫のダイビングキャッチ。末包の攻守にわたる活躍で流れを手繰り寄せます。

そのウラのカープの攻撃。1アウト・ランナー3塁・2塁とまたもやチャンスで西川に代わり打席に入った 松山竜平 。151キロのストレートを外野深くまで運び、犠牲フライ。ベテランの松山が、さすがの一振りで追加点を奪います。

1点を追加して、なおも1アウト・ランナー3塁のチャンスに8月に9本のホームランを放っているデビッドソン。変化球をとらえて左中間を破るタイムリーツーベース。リードを広げます。

一方、先発の森下は、正念場を迎えます。4回、3番・細川にソロホームランを打たれて失点を許すと、5回には2アウト・ランナー3塁・2塁と一打逆転のピンチを迎えます。

迎えるバッターは、前の打席で今季、第20号のホームランを放っている細川。高く舞い上がった打球はショートフライに。ここは打ち取り、流れを中日に渡しません。

その後は、本来の森下のペース。6回は4番から始まる強力打順でしたが、緩急の効いたピッチングで3者凡退に抑えると、7回には得点圏にランナーを背負いますが、前の試合で2本のホームランを放っているカリステをセンターフライに打ち取ります。

8回はバックの助けもあり、クリーンナップを3者凡退。終盤、調子を上げて中日打線を抑えます。

8回終了時点で球数が100球を超えた森下でしたが、そのまま9回もマウンドへ。最後までしっかり抑えた森下は、これで7月12日以来の完投勝利。接戦を制したカープは連敗を止め、貯金14としました。

広島カープ 末包昇大 選手
「先制点が大事だと思っていましたし、ああいった場面で回していただいたので、きょうは仕事しないといけないなと思っていました。結果が出てよかったなと思います。守備では(森下)暢仁さまに迷惑かけないようにやっておかないといけないので、最低限できたかなと思います」

広島カープ 森下暢仁 投手
「前回、本当にふがいないピッチングをしていたので、なんとかいい形でつなぎたいと思っていたんですけど、気づいたら9回で、最後までマウンドに立ててよかったです。本当に熱い中、声援ありがとうございました。チームは勝つしかないので、もっともっと熱い声援よろしくお願いします」