
櫂伝馬の船頭
「櫂伝馬で一番大切なのは、14人が櫂を合わせること」
県外出身の生徒も魅了されるのが「櫂伝馬競漕」です。200年以上続く大崎上島の伝統行事です。
4年ぶりの開催とあって、練習にも熱が入ります。

大崎海星高校 1年 茂木夏輝 さん(東京出身)
「島に来たからには、島が1つになってやるイベントをがんばりたいと思います」
大崎海星高校 3年 今村遥斗 さん(熊本出身)
「みんなで櫂を1つに合わせるという究極の団体スポーツ」

櫂伝馬「天満」チーム 藤原啓志 船頭
「大崎上島は櫂伝馬に限らず、抱えている問題、少子高齢化というのが、どのイベントをするにもあって、でも、こうやって天満地区には高校生たちがたくさん来てくれて助かっています」

そして、いよいよ本番の日。島のプライドをかけた闘いに高校生たちの期待もふくらみます。

大崎海星高校 道林海斗 生徒会長(大崎上島町出身)
「やっぱり4年ぶりの開催なので気合いが入っています」

大崎海星高校 3年 今村遥斗さん(熊本出身)
「この島に来ないと体験できないことだと思うので、みんなの和に入れて…」
大阪出身の 藤居大也 さんです。この春、大崎海星高校を卒業し、大阪の大学に通っています。このレースに参加するため、1週間前から島の民宿に泊まり込み、練習を積んできました。

大崎海星高校 卒業 藤居大也 さん(大阪出身)
「14人が今、1回の漕ぎに全部集約して、合っているあの感じがすごく、ぼくは好きで」

どのチームにも優勝の可能性が残った櫂伝馬の最終レース。