取り組み(1) 寮を整備

生徒
― きょうのごはんは?
「豚肉のステーキと煮物とスパゲッティー」

大崎上島町が4億円かけて整備した施設に生徒28人が入居しています。大崎海星高校では2015年度から「地域みらい留学制度」を活用するなど全国から生徒の募集も始めました。現在、県外からの在校生は36人です。

取り組み(2) 公営塾を併設

公営塾「神峰学舎」です。大崎上島町が公募した地域おこし協力隊の活動としてスタッフ4人が学校の施設を借りて運営しています。

「神峰学舎」地域おこし協力隊 高橋貴一 さん
「地域の、それこそ町長さんであったりとか、教育委員会の方であったり、先生方だったりとかが、学校の運営について考える会があって、そこに入ったのが衝撃でしたね。こんなに多様な人が関わっているんだっていうふうに思ったのは、すごく印象的に覚えています」

神峰学舎では、学科指導だけでなく、キャリア教育も指導しています。

高橋貴一 さん
「たとえば、島外の人とつながってもらって、こういう生き方とか、こういう仕事があるよっていうこととか、やりたいことを聞いて、生徒が一歩踏み出す。それを見つけるイメージです」

将来、幼稚園の先生になりたいという女子生徒はこんな提案をしたそうです。

大崎海星高校 2年(大崎上島町出身)
「 (幼稚園の先生を)本当にやりたいのかと思ったときに、そうだ、幼稚園に行ってみようみたいな感じで。近くの認定こども園におじゃまして、紙飛行機作ったりとかを友だちとプロジェクトをやりました」

取り組み(3) 大崎上島学

教師
「大崎上島学の定義っていうことで、地域で学んで、地域と学ぶ」

島を題材に課題を見つけ、解決していく力を身に着けていきます。

大崎海星高校 2年(東京出身)
「1年生で自分を見つめ直して、2年生でアクションを起こして、3年生で最後に自分1人でプロジェクトを進めていくっていう流れなんですけど、その段階を授業の中で踏めるのは、自分にとってすごくいい経験になるし」

大崎上島学などの一環で生徒たちが製作した「島の仕事図鑑」―。島内で働く人たちを取材し、紹介した取り組みは、文部科学省などの「キャリア教育連携表彰」で最優秀賞に輝きました。