広島カープ正念場の後半戦へ活躍の期待が高まる大砲・末包昇大 。ことしの春からある方法に取り組み、進化した姿を見せています。キーワードは、“脱力” です。

6月13日、末包は、10か月ぶりに1軍に昇格、笑顔でグランドに姿を見せた。

広島カープ 末包昇大 選手
「開幕してからちょっと時間は経ったんですけども、とりあえず上がれて、ほっとしています」

この日の9回、代打で打席に立った。

末包昇大 選手
「状態自体は自分の中でよかったので、1軍に上がって1発目のピッチャーとしては厳しいかなと思ってたので、ある程度、開き直って…」

楽天の守護神・松井を相手に…

実況
「投げました。初球を打ちました。逆方向のバッティングはうまい。セカンドを超えていく。右中間だ。滑りこんでツーベースヒット。初球をたたいた、逆方向への末包のバッティング。ワンアウト・ランナー2塁」

末包昇大 選手
「もう完全に逆方向ですね。逆方向にヒット打てればなというぐらいのイメージだったので」

それから3日後(6月16日)…

末包昇大 選手
「あの打席は追い込まれていたので、完全に右方向にヒットを、ライト前ヒットを打てればなと、よくて…」

思った以上に飛んで、バックスクリーンに飛び込むホームラン。

末包昇大 選手
「ツーストライクに追い込まれてから、あそこにホームランが打てたというのは自信になりますし」

進化した末包の全てが、この2打席に集約されていました。実はことし4月半ばから2軍の 新井良太 コーチらの指導の下、“脱力打法” に変えました。