6日、JR山陽線で列車の車輪がレールの上で滑って前に進めない「空転」が起こり立ち往生しました。一部の区間では夕方以降、運転を取りやめる事態となりましたが、なぜ列車は動けなくなってしまったのでしょうか。

列車の車輪が滑って進めず・・・ 原因は「落ち葉」と「急勾配」

JR西日本によりますと、6日午後3時半ごろ、JR山陽線、八本松駅(東広島市)と瀬野駅(広島市安芸区)の間で、列車の車輪がレールの上を滑って前に進めない状態となりました。現場付近では6日夕方は一時的に雨や風が強まった時間帯がありましたが、この雨風による線路上の落ち葉によって車輪が「空転」したのが原因でした。

係員が滑り止めの処置をし、午後4時過ぎには一度、運転を再開しましたが、再び、車輪が空転して動けなくなったため、順次、列車の運転を見合わせました。

この影響で、6日は西条駅(東広島市)と瀬野駅の間で終日、運行がストップしました。

列車内に取り残された乗客
「親に連絡して迎えにきてもらいます。久しぶりに遅延がきたからだいぶきついですね。疲れてるので、学校帰りだと」

6日夜は、JR瀬野駅から発車した代行バスには多くの人が並びました。

車輪の空転により、在来線のダイヤは大きく乱れ、最大3時間近い遅れが発生し、およそ2万5000人に影響が出たということです。