現役引退後は、社会人野球や早稲田大学で監督を務め、2018年に母校の監督に就任。チーム全員で戦う「ALL崇徳」精神で甲子園を目指しましたが、去年、道半ばで亡くなられました。

しかし、その思いは選手たちにしっかりと受け継がれています。

崇徳高校 藤本誠 監督
「ことしの3年生は、應武監督と野球をやりたくて入学してくれた学年の子どもたちで、メンバーに入っていない子たちが本当に一生懸命がんばってくれて、そのおかげでメンバーの子たちも本番で力を発揮してくれているのかなと感じています」
この藤本監督の言葉を体現するかのようにひときわ大きな声で練習を外から盛り上げる選手の姿が…

3年生の 小國煌太郎 。夏のメンバーから外れ、選手としては引退。今は裏方としてチームを支えています。

崇徳高校 3年 小國煌太郎 さん
「裏方になって、くやしい気持ちもたくさんあるんですけど、それ以上に崇徳が勝ってほしいという気持ちが強いので、そのぶん、しっかり声を出してチームに貢献できるようにがんばっています。自分のポジションはキャッチャーなので、しっかりピッチャーの状態を見ながらピッチングを受けたりだとか、そういうところ、目配り・気配りでチームに貢献していると思います。3年間、一緒にやってきた仲間と甲子園に絶対出たいと思っているので、自分はスタンドですが、応援でがんばってもらいたいと思います」

悲願の甲子園へ、崇徳一丸となって迎えることしの夏。初戦は7月15日、一戦必勝で夏をつなぎます。

崇徳高校 藤本誠 監督
「應武監督が高校3年生のときに甲子園に行かれてから47年間、夏の甲子園から遠ざかっているということで、“ALL崇徳” で甲子園を目指してがんばっていきたいと思います」