
都道府県別に見たマスクを着けている時間ですが、広島県はなんと1位! 起きている時間全体を100として、マスクを着けている時間がどれくらいかを調べたものです。全国平均は65.5%ですが、広島県では72.0%と、2位の岐阜県から2ポイント近く差をつけての1位でした。逆に一番短いのが、56.4%と答えた奈良県の方がたでした。

ちなみに、マスク着用のルールが緩和して以降、常に外すようになったとか、外すことが増えたという「脱マスク変化率」についても広島県は最下位でした。全国平均は2割程度で、1位の沖縄県は3割を超えますが、広島県では1割と少し…。かなり保守的ということがうかがえます。この点についても桑原先生に聞いてきました。

広島県感染症・疾病管理センター 桑原正雄 センター長
「いや、すばらしいなとわたしは思うんですね。ただ、全国の中でおそらく沖縄が一番少なかった。広島県はかなり多い感染者だったんですよ。2月・3月。そのことが、マスクを着ける行動につながっているんじゃないかと思う。常にすばらしいこと、実は。今は少ない。しかし、いつかはまた増えてきます。そうすると、その増えたことに対して、またちゃんと感染対策を取ろうよねというメリハリのついた対策ができるというのは、すばらしいことだと思っています。そういうことを、広島県のみなさんはやっていただいているんだなと思って、非常に感謝しているところです。日本全体がそうですけど、ワクチンはしっかりがんばって打ってくださっているけど、まだまだ感染者が少ない分だけ、これから広がる可能性があるというところで5類に入っていくということですよね。高齢者・基礎疾患がある人は重症化する可能性がある。こういう方をどうやって守るのか。われわれ、みんなが考えていかないといけないことだと思っています」

マスクの着用にはメリハリが必要だということです
・「密」が起きそうな場面
・「密」の中で会話する場合
・感染者が多いとき
・自分の免疫力が落ちているとき
などは今後も必要に応じてマスクの着用を、ということでした。