この「廃止」の判断に、ジーンバンクを利用してきた農家などは反発。1万3000筆を超える署名を集め、県に対して財政支援などを要望してきました。

広島県農業ジーンバンクを守る会 森昭暢 共同代表
「わたしたち『広島県農業ジーンバンクを守る会』では、ジーンバンクの存続と、廃棄する種子の再考を求めています」

森さんは、自分の農園で在来種の野菜を育て、タネ採りまで行っていますが、ジーンバンクが身近にあることが利用のしやすさにつながると考えています。

広島県農業ジーンバンクを守る会 森昭暢 共同代表
「今あるタネっていうのは、数千年前から引き継がれてきたものなので、極めて公共性が高くて、絶対、未来に引き継がないといけないものです。なので、しっかり県の直下の機関とかで管理していただいて、みんなが利用しやすい形で守っていただければいいと思っています」