「ジーンバンク」って、ご存知でしょうか? ジーンバンクとは、簡単に言うと「遺伝子銀行」。生物の多様性を確保して、農産物の品種改良や医薬品として活用するために遺伝資源を探して集めて、管理して、保存・供給するところです。

国が運営する農研機構のほかに、都道府県で運営しているのは、全国に少なくとも7か所。広島県にはその中でもかなり古くから大規模な農業ジーンバンクがあります。

ところが、その広島県の農業ジーンバンクは、今月末での廃止が決まっています。食糧自給の問題や遺伝資源の囲い込みが進む中、本当に廃止してしまっていいものなのか? 今後、タネはどうなるのか? 今、さまざまな声が集まっています。