新たに誕生した最上階ラウンジに潜入

15日に新たなラウンジが開設されたのが、「ANAクラウンプラザホテル広島」です。客室数は402部屋。ことし秋、40周年を迎えることから、クラブフロアと呼ばれる19階から21階のリニューアルを進めています。

これまでクラブフロアの宿泊客専用として7階にあったラウンジを、最上階の22階へ移設しました。その取り組みについて、飯沼総支配人に聞きました。

ANAクラウンプラザホテル広島 飯沼潔人 総支配人
「何とか最大限生かすような形はないかということが考えたのが1つ。また昨今、例えばグローバルブランドのホテルがオープンしたりとか、新規開業のホテルも多く出てきた中で何かユニークなものができないかなっていうような発想から始まったというところが、第1段階の経緯」

約200平方メートルのスペースには61席が設けられ、ダイニングスペースをはじめワークスペースやリラックススペースなど、さまざまなシーンで利用してもらえるようにしました。

2年前に広島に赴任した飯沼総支配人。広島のよさをあらためて感じ、その魅力を発信したいと話します。

ANAクラウンプラザホテル広島 飯沼潔人 総支配人
「特長は、ご覧いただくようにこの景色が、広島市内を一望できるだけじゃなくて、宮島まで見えたり、晴れている日、くもりの日、朝・夕方といろんな景色がながめられる」

カーペットは、折り鶴を開いたときの折り紙の模様をモチーフに、いすのオレンジや青色は、宮島や水面をイメージしたデザインとなっています。景観だけではなく、食事や飲み物、飾られた品々からも広島が感じられる空間として、「ワンランク上のおもてなし」を目指します。

ANAクラウンプラザホテル広島 飯沼潔人 総支配人
「お客さまのニーズが多様化されているというところで、こういったクラブラウンジだけでなく、宿泊者専用のラウンジのようなものを設けたり。少しの違いやゆったりされるスペースを持ちたいというホテルが多くなってきているのではないかなというふうに思います」

その背景には、何があるのでしょうか? コロナ禍でインバウンドが激減。国内旅行も支援策で一時的に回復していますが、先行きの不透明感は依然として残っています。

ANAクラウンプラザホテル広島 飯沼潔人 総支配人
「背景にはやはりお客さまのニーズというようなところではないかと。特に海外からのお客さまですと、専用ラウンジがあるところでも、また変わってきます」

アフターコロナ、そして開幕まで100日を切ったG7広島サミット…。国内外のニーズに応えられるよう広島のホテル業界の準備が、着々と進められています。

ANAクラウンプラザホテル広島 飯沼潔人 総支配人
「ホテルがこういった準備をすることで広島自体の魅力が上がってくるというふうにわたしは思っています。もちろん、そのG7を1つのきっかけとして、これからさらに国内外のお客さまに広島のいいところを発信していただいて、かなりのお客さまがいらっしゃるということを期待をしています」

広島市内のホテル『ラウンジ事情』

ホテルグランヴィア広島は、2021年11月に最上階21階にレストランスペースを半分にしてラウンジを設置。試行錯誤しながら「いつでも楽しんでもらえる」演出やメニューを展開中。(画像提供:ホテルグランヴィア広島)

リーガロイヤルホテル広島は、2020年の改装時に検討したが、スペースの問題などで断念。その代わり、ルームサービスなどを充実させた。(画像提供:リーガロイヤルホテル広島)

ヒルトン広島は、去年の開業時から「エグゼクティブラウンジ」を展開。(画像提供:ヒルトン広島)